テキストサイズ

真実のノート

第5章 拓人

俺はなんとか仲良くなりたくて、でも本性は出さないよういつもの紳士的な態度で接した。
結局、連絡先まで交換することが出来た。

今日は、なんだか嬉しくて楽しかった。

(また、どこかで会えないかな…。)

こんなんで終わらしたくなかった俺は、家に帰るとさっそく今日初めて会ったばかりのあの人に、メールをしてみた。

”今日はありがとうございました。とても楽しかったです。今度どこか遊びに行きませんか?”

父親関係で知り合った人に、自分から連絡先を交換したのも、どこかへ遊びに誘ったのも、これが初めてだった。

返信はすぐに返ってきた。

”今日はこちらこそ、ありがとうございました。いいですね!友達も誘ってもいいですか?”

(上手くかわされた…。)

ストーリーメニュー

TOPTOPへ