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真実のノート

第5章 拓人

でも、そんなところにも俺はどんどん惹かれていった。

あの子は何が好きなんだろうか。
あの子は毎日どんな景色を見ているのだろうか。
あの子は今何をしているのだろうか。
あの子の世界に俺は入れているのだろうか。

色んなことを聞きたくてたまらなくなった。

前にどこかで聞いた
”聞きたいことがあったら後悔する前に聞くことが大切”

だったら聞こうじゃないか。
もっと彼女を知りたい。

俺は、毎日毎日メールを送った。
俺が夕方の4時くらいに送ったメールを、彼女は6時〜7時の間に返してくれることが多くなった。

ということは、必然的に彼女の部活は6時に終わるということだ。

彼女の1日の流れが分かってきた。
これは、ストーカーなんかじゃないよ。だって別に、害は与えてないもん。

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