愛しぬいて。
第1章 始まりの日。
店に入ると前より客が増えてた。
「なぁ、親父店でかくした?」
なんとなく、思って答と。
「ん?うん...。
て、ぇ!?なんでわかった??」
と、驚かれた。
「あ?何となく」
客増えてるし。気持ち広くなった?的な?
「あぁ、そーなの。
んで?なるくん、ご指名しないのぉ?」
と、つんつんしてくる親父。
「きめぇ、触んな。」
「いやん。冷たいっ」
と、ムスっとした顔をする親父。
『なるくーん!3番テーブルご指名でーす』
定員?つっーのそいつの声が響く。
「はぁーい!今行きまぁーす。」
と、3番テーブルに向かうあいつ。
なんで、そんなやつにそんな顔で...。
「おい!」
「はい。ひろき様どうなされましたか?」
店長が出てくる。
「あいつ、指名しろ。」
俺は、あいつを顎でくいっと指す。
「かしこまりました。」
俺は、6番テーブルに向かった。