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夜が明けても傍にいて。

第26章 新しい生活

“最近はもっと綺麗になった”

“これ以上、心配させんな”


慎也にそんな風に言ってもらえたから
私は会社で慎也に会えなくても頑張れた。


案の定、慎也のファンには陰口を言われたけど最初の二、三日だけだった。


そして、


一週間はあっという間に過ぎていった。




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引っ越しを終えて、荷物の片付けも終わった。
二人で乾杯をして夕飯も御風呂も済ませ、


ベッドの上でまったりとしていた。



「やっぱりあの部屋には慎也と出逢った時からの思い出があるから…ちょっと寂しいな…。」


あの頃を思い出すと今でも胸が切なくなる。



「帰りたくなったとか言うなよ?」


「帰りたくは無いけど…。」


「けど?」


「んー、この気持ち何て言ったらいいんだろ…。

あの場所には…慎也との思い出が詰まり過ぎてて


大切な場所だから…。」




「俺も、同じだ。


俺にとっても大切な場所だよ。」


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