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夜が明けても傍にいて。

第29章 二人の未来

「ごめんね?慎也…


それも…知ってる。」



「お前っ、明日は病み上がりだろうが何だろうが
俺は知らねーぞ。

明日まで充分に体力戻しておくんだな。
朝まで鳴かせてやるっ。」


「/////…。」



会えなかった間に出来たと思われた溝は…気のせいだったみたい。



あんなに寂しかった気持ちも


あんなに不安だった気持ちも



嘘のように消えていた。





慎也が大好き…。



好きで好きで仕方ない…。







その日の夜…病院のベッドだったけど何日か振りにぐっすりと眠った。



次の日のお昼、慎也は慎也だけの匂いで迎えに来てくれた。



二人で病院を出て駐車場に向かう途中
慎也が急に立ち止まった。


「我慢できねー。ここで抱きたい。」


そう言って慎也は私を抱き寄せた。


「/////慎也ってば。人が見てるよ…。」



「見たい奴は見ればいい。

俺には時間が無いんだ…。

莉菜を家に送ったら会社に戻らないと…。」



すごく悲しい顔をするもんだから私まで寂しくなっちゃうじゃない。




「夜は…帰って来るよね?」




「当たり前だろ。

昼寝でもして夜の試合に備えておけよ?」

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