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夜が明けても傍にいて。

第32章 番外編①

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「ねぇ、慎也…。いい加減機嫌治して?」


二人でベッドに横になっているのに背を向けている慎也。


28歳ですよね?慎也さん…。


「アイツ…、」


「え?」


慎也はくるりと私の方に向きを変えた。


「アイツと初めてシた時、アイツも初めてだったんだろ?」


「…そう…だけど…。」


「じゃあ、下手だったろ?」


「え?」


「初めてで上手くできる訳無いよな?」


「…。」


「莉菜、イけなかっただろ?」


「そんなこと無いよ…。」



あ、…。


完璧答え間違った…。



今のは慎也の機嫌を直す最大のチャンスだったのに。


慎也の顔をチラリ見ると眉間に皺を寄せて
ショックを受けているようだった。






「で、でもね、

Hでこんなに感じたのも慎也が初めてだし、

シーツを何枚も買うほど濡れたのも慎也が初めてだし、

意識を手放すのも、この人H上手いなって思ったのも慎也が初めてなんだよ?」


機嫌よ直れー!!

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