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君の瞳に映るもの

第3章 戸惑い

 あんな態勢でしたら、痛くもな……え。

 何、今の。

 自分自身の心の呟きだというのに、すんなり出てきた割りに、情景は過らない。

 何時間か前にされたことだというのに、もう忘れたの?

 まさか。

 でも……。

 記憶にはぽっかりと穴が空いたみたいに抜け落ちていて、思い出せない。

 下着を着けて、その上に着る服を羽織る途中で私の手は完全に止まっていた。

「着替えたかー?」

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