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君の瞳に映るもの

第3章 戸惑い

 普通にしたいのに、私の中で零一に対して色んなものが複雑に絡み合って、どう接していいのかわからないのだ。

 それが普通だと思うし、当然の態度だと思うのだけど、イマイチ調子が掴めなくて、当たり前に私の隣で弁当を口に運ぶ零一をチラチラと見てしまう。

「チキン南蛮、嫌いか?」

「違う、けど……」

「腹、減ってるだろ? 朝から何も食べてないんだから」

 そう言われて、朝の断片が脳裏を過り、零一から顔ごと逸らす。

 した後って、こういうものなの?

 思い出しただけでまともに顔が見れなくなるのに。

 あんな、あんな…――。

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