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君の瞳に映るもの

第3章 戸惑い

 かまってちゃんじゃないし。

「食わないのか?」

「食べる、けど……」

 顔を覗き込まれてまた逸らす。

 あからさまだとは思ったけれど、それ以外の対処法が浮かばなくて、軽い後悔。

 きっと、零一も私の扱いに困っているに違いない。

 けれど、初対面でいきなりフレンドリーとか、あり得ないし。

 私は、そんなに世渡り上手ではない。

 対面だけならまだしも、躯が繋がってしまった事実があるせいでひたすら困るのみ。

 気にしないように心がけるけれど、気にしない方が無理な衝撃は頭の真ん中から離れてくれない。 

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