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君の瞳に映るもの

第3章 戸惑い

「断る」

「ヤダ……っ!」

 もう、穴があったらこもりたい。

「可愛いから、もうちょっと」

 だから、そういう歯の浮くような台詞とか、声とか、恥ずかしすぎて隠れたいのに、零一は離してくれない。

「しょ、初対面なのにっ、なん、で……っ!」

 動揺しているのがバレきっているのはもう無視して聞くしかない。

 このまま零一のペースに乗せられていたら、いつまでたっても話が進まないからだ。

 すると、零一は私の髪を撫でながら頭に頬を預け、とんでもないことを口にした。

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