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君の瞳に映るもの

第3章 戸惑い

 互いに求め合うには、浅すぎる、関係。

 零一には私と会った記憶があっても、私にはなく、それは、現在進行形で胸の奥で引っかかったまま。

 思うところに違いがあるのはわかりきっていることだけど、それを差し引いても、求めることを、止められない。

 何故。

 疑問が浮かんでは消え、繰り返すけれど、答えは闇の中。

 ただ、そこに漂う空気に流されていると言えばそれまでだけど、言葉では説明できない何かがあるのも事実で、頭の何処かでは、この空気を変えなければと思うのに、壊したくないと心は云う。

 出会った時に、何があったのだろう。

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