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君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

 送り込むって、何を。

 不意に考えるけれど、その答えを導き出すのに時間なんて要らない。

 私の中、奥深い場所に男が放ったものだと気づいて、私はもがいた。

 よくよく考えてみれば、避妊をしていない。

 二度も出されたら、妊娠の可能性だってある。

 そう思うと、急に背筋が寒くなった。

 素性もわからない、名前も知らない。

 どういういきさつでこの男が私の部屋に来ることになったのかもわからないのに、最悪の事態だけは迎えたくないと私はもがく。

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