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君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

 勘違いしてしまう。

 男が、私を求めている。

 私で感じて、余裕を失いかける寸前で留まって、私を感じさせている、なんて……。

 ただ、目の前にその状況が揃っていて性欲処理したいだけなのかもしれないのに。

 けれど、私の反応に感じているのか定かではないけれど、男も吐息混じりに喘ぎに似た声を漏らしていた。

「場所、変えるか」

「えっ……」

 そう言うと、男はチュッと音を立てて唇に触れると、私の腕を引いてバスルームへ向かった。

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