テキストサイズ

君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

 甘く濡れた声で言って、それを腰に擦り付けてくる。

「あっ……」

「欲しくない訳、ないよな……? こんなにひくついて、疼いてるんだろ?」

「違っ……」

「違う? じゃあ、どうしてこんな音がするんだろうな……?」

 男の指が激しく中を掻き回す。

 ぐちゅぐちゅと音が鳴るように指を複雑に動かして、わざとらしく私に聞かせる。

 跳ね返って、木霊する音は粘度を増し、男を煽った。

「ほら、聞こえるだろ? さっきよりやらしく泣いてる」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ