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君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

 止めて欲しいけど、止めて欲しくない。

 躯の奥ではまた込み上げるものが今か今かと全身を巡る準備をしているのに、ここで止められたら、スッキリしない。

「欲しいって一言言えば、イカせてやる。此処が俺を求めてるのは、わかってるんだ」

 どうあっても、それが欲しいと言わせたいのか、男は熱の先端から僅かにこぼれた蜜を腰に擦り付けながら、また囁く。

 どうしたら、この腕から逃れられるのだろう。

 思案を巡らせるけど、これと言う案は浮かばず、それどころか、この疼きを何とかしたくて、腰が揺れてしまう。

 身を捩っただけなのに、躯が欲しがっていると言っているようだった。

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