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君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

 わざとらしく音を立てていた指の速度が弱まり、肩越しに振り返る。

 どうしたのだろう。

 もしかして、諦めてくれたのだろうか。

 そう思ったけれど、それは、気のせいで、私の躯を向き合うように反転させると、男は真正面から私の顔を覗き込み、全てを見透かすような瞳で見つめてくる。

 やだ……。

 そんなに真っ直ぐ見られたら、変な顔してるのバレるし。

 慌てて俯いて男の視線から逃れるけど、視線の先に飛び込んで来たのは、太くそそり勃った熱の塊だった。

「触って」

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