テキストサイズ

君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

「やぁ…んっ、あっ、あっ、あぁ……」

「嫌? 泣いて喜んでるように見えるけどっ……?」

 嫌だ。

 心の何処かではまだ抵抗しているのに、受け入れてよがっている矛盾。

 躯で感じているだけならまだ割り切れるのに、言葉でも感じてしまっている事実。

 男の声が耳元でする度に、胸の奥から何かが込み上げてくる。

 その正体が何なのかはわからないけれど、好みの声だというだけで感じるには充分な理由のような気がした。

 初めて聞く声なのに。

 熱っぽく求められて、その気にさせられてしまう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ