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君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

 だからと言って、それを認めたくはなくて、零れてく声を飲み込む。

 でも、それでは苦しくて。

 男は、見抜いているのだろうか。

 力任せに見えた男の動きに、気遣いが見え始める。

 それは言葉には表れなかったけれど、私に触れる手が、優しくなったように感じた。

「声、聞かせて」

「え……んっ」

 耳元で囁いて、首筋に吸い付かれる。

「つかまって」

「えっ、あっ、あっ、あっ……んっ」

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