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君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

 一層高く足を抱え直すと、男は角度をつけて動き始める。

 壁に背中を押しつけていても、片足だけで躯を支えるにはやはり不安定で、私は男にしがみついて声を上げた。

 尽きることなく擦られる内壁は、敏感になりすぎているのだろうか。

 男が少し動いただけで反応してしまい、それを繰り返した。

 上がる息と、そこから零れる喘ぎ。

 聞かれることが恥ずかしいと思ってしまうくらいに、男の耳元で泣いてしまった。

「…っ、奥で、イッて……いいか……?」

「え…だ、め……あっ」

 掻き回される音が大きくなり、腰の動きも速度を増していく。

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