テキストサイズ

君の瞳に映るもの

第2章 空白の時間

 誰か、こうなった時の男のあしらい方、教えてください。

 高校時代に一瞬、彼氏というものがいただけの私には、はっきり言ってピンチな状態。

 馬鹿正直に零一に言えば、笑われることは確実な事実。

 だいたい、何でこの男は私なんかに触れたがるのだろう。

 流されたくないのに、流されてしまっている状況の中、どうしたらいいのか考えるけれど、絡んでくる零一の舌に感じ始めた躯は火照ってしまっていた。

 私の指に絡んでいた指が不意に浮いて、零一の肩に移動する。

 首に手を回すよう促すと、零一は背中に手を滑り込ませ、私の躯のラインをゆっくりと撫で始めた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ