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双子のお兄ちゃん

第14章 幸福




そんな中 翠にぃが蒼にぃを落ち着けようと声をかけた



「……おい、蒼…少し落ち着けよ…」


そして 蒼にぃに手を伸ばそうとすると




パシっ




「……触るな!」




「………っ!!」





「……俺は…昔からお前を兄なんて思ったことなんてない!!…むしろ、お前なんていなければいいとさえ思ってた!!今も昔も!!」




蒼にぃがそこまで言い切ったところで






バッシーーーーーーン




お母さんは わなわなと唇を震わせて 蒼にぃの頬を平手打ちしていた






そして






お母さんは






泣いていた……













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