双子のお兄ちゃん
第3章 その日を境に
「………い…た……」
(……な…何?…この…腰の痛み……た…立てない…)
私がなかなかベッドから降りる気配を見せないから 蒼にぃと翠にぃが怪訝に思って 私のところへ近づいた
「「瑠璃?」」
「…あ…蒼にぃ…翠にぃ…」
「どうしたの?」
「どうした?」
「……私……やっぱり学校…休む……」
「は?瑠璃…やっぱりお前…体調悪いんじゃねーか!」
「……ごめん…なさい…」
私が 俯いてそう謝ると
「謝んなくていいから!おい、蒼 今日は俺が瑠璃の看病するからな!」
翠にぃが蒼にぃにそう言うと
「でも、翠、お前委員の仕事あるじゃん?」
「はぁ?!そんなん蒼がやればいいだろ?!どうせバレねーよ!!」
「え?俺やだよ」
「俺だってやだよ!てかお前は昨日瑠璃とずっと一緒だったじゃん!今度は俺だろ?!」
こんな調子で 蒼にぃと翠にぃの言い合いは続いた……
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