双子のお兄ちゃん
第6章 2回目
「もぅ…翠にぃはいっつもそうなんだから…」
私はぷくっと頬を膨らませる
「蒼にぃは、友達と約束があるから6時まで帰って来ないよ。だからお昼は翠にぃにやってもらえって」
私がそう説明すると
「………ふ~ん………ん!!」
翠にぃは急に目を見開いて驚いた顔をする
「?」
私が不思議そうな顔をして翠にぃを見つめていると
「……え?!…じゃあ今日1日俺、瑠璃を独り占めできるってこと?!」
翠にぃはそう言うと 大きくガッツポーズをして「よっしゃー!!」と叫んでいた
私は そんな翠にぃを見つめながら何だか気恥ずかしい気持ちになって 下を向いて俯いていた…