
絶対振り向かせる!
第2章 遼ちゃんと柔道
朝になり私のお泊まりは終わった
はあ、、、
また遼ちゃんが遠くなった気がする
気のせいだといいけど
まあ、いいや!
そんなことは忘れて
学校!学校
今日から部活で総当たり戦も始まるし!
楽しみ~
「おい、優花
お前総当たり戦出んのやめたら?」
遼ちゃんは私にこんなことを言ってきた
なんでよー
折角遼ちゃんと戦えるのに、、、
「やだ!
絶対でるから!」
「あっそう、、」
「あー!!!
もしかして遼ちゃん、柔道初心者の私のこと心配してくれてる??」
「してねーよ!
変な解釈すんな!
俺は男どもを心配してるんだ!」
「はあ~?」
その日、私は総当たり戦が楽しみで楽しみで仕方なかった
だから誰よりも早く部活に来ていた
すると部長が来た
「おー南ー
珍しく早いな」
「そんなこと言わないでくださいよぉ
来るのは遅いかもしれないけど私はいつも本気なの~」
「はいはい
どーせ遼と戦うのが楽しみで早く来たんだろ」
「えーーー
なんでわかるんですか??」
「あんだけくっついてるの見れば誰でもわかるだろ」
「ふーん
そーなんだあ」
「お、部員も揃い始めたし
そろそろ試合始めるか」
「やったー!!!」
「じゃあ、空いてるやつとペア組んで試合してくれ
終わったら、勝敗はホワイトボードに書くこと」
やったーーー
ついに始まったーー
うーん、、、
遼ちゃんはまだ部活来てないんだ
最初は誰と組もうかなあ
あ、あの人にしよ!
「あのぉ、私とやりませんか?」
「あ、南さん
僕なんかでいいなら」
よし!最初はこの人だ
あーあー、早く遼ちゃん来ないかなあ
実は私、まだ実戦経験がないんだ
技とか基礎しか教えてもらってないから、試合はしたことがない
もちろん基礎を教えてくれたのは遼ちゃんだよー
でも遼ちゃんは私と試合してくれないの
なんでかわかんないけど、、、
だから総当たり戦がうれしくてうれしくて!!
やっと遼ちゃんと戦える~
