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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第10章 好きだ

大量に盛られたおかずに、蘭は溜息を吐き出す。

誘えば大抵ここで食事していくむぅだが、最近は断って家に帰ってしまう。

今日も張り切ってむぅの分の昼食まで用意した蘭の母親は、無駄になってしまったおかずを蘭や音羽のお皿に積み上げていた。


「……最近むぅ元気ないね」

そういう音羽も、受験勉強のし過ぎか疲れて見える。


「え? そう…かな?」

そういえば、最近は逃げてばかりでまともにむぅを見ていない…

パッと見では病気などしていなさそうだったが、音羽の言葉に蘭は少し心配になった。


「どうしたんだろ……」

心配そうに溜息を吐き出す音羽。

受験生に余計な気遣いをさせてはいけないと、

「メールしてみようか?」

蘭が答える。

「うん…」

少しだけ笑顔を見せた音羽が立ち上がる。


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