
うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww
第10章 好きだ
「むぅ!」
昇降口を出て行こうとするむぅを、蘭は大声で呼び止めた。
すぐに気付き、足を止めて振り返るむぅ。
「………蘭?」
だが、声がした方に蘭はいなかった。
「むぅ? どうかした?」
隣を歩いていた由莉奈も、足を止めてむぅを振り返る。
「今…蘭の声が聞こえた気がしてさ……」
「? 聞こえなかったよ? 空耳じゃない?」
「空…耳……?」
確かに蘭に呼び止められた気がしたのに…
むぅは首を傾げる。
だが、
まともに話が出来なくなって久しい今、
心の底から待ち侘びる蘭の声が聞こえた気がしたのに振り返れば蘭はいない。
となれば、空耳というのも頷ける。
「行こうよ!」
由莉奈に腕を引かれ、名残惜しそうに後ろを振り返ったむぅだが、
すぐにまた再び歩き出した。
昇降口を出て行こうとするむぅを、蘭は大声で呼び止めた。
すぐに気付き、足を止めて振り返るむぅ。
「………蘭?」
だが、声がした方に蘭はいなかった。
「むぅ? どうかした?」
隣を歩いていた由莉奈も、足を止めてむぅを振り返る。
「今…蘭の声が聞こえた気がしてさ……」
「? 聞こえなかったよ? 空耳じゃない?」
「空…耳……?」
確かに蘭に呼び止められた気がしたのに…
むぅは首を傾げる。
だが、
まともに話が出来なくなって久しい今、
心の底から待ち侘びる蘭の声が聞こえた気がしたのに振り返れば蘭はいない。
となれば、空耳というのも頷ける。
「行こうよ!」
由莉奈に腕を引かれ、名残惜しそうに後ろを振り返ったむぅだが、
すぐにまた再び歩き出した。
