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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第10章 好きだ

「んんっ!」

口を塞がれ、むぅからは死角となる壁際へと押し込められていた蘭。

バタバタと手足を動かして抵抗するが、物凄い力で口を押さえられ息すら継げない。


「ごめんね〜、むぅくんに何か用だったぁ?」

蘭の口を塞ぐ由莉奈の取り巻きの1人が、ニヤニヤと卑下た笑いを浮かべて蘭を見る。


─────ガブッ

息苦しさに耐え切れず、蘭は口を押さえる手に噛み付いた。


「痛っ⁉︎ このっ‼︎ 」

バチンッ

頬を叩かれ、ドサリと床に転がされる。


「……っ、なんで…邪魔するの⁈ 」

頬を押さえ、涙目で取り巻きの2人を睨む蘭。

噛まれた手を押さえながら、取り巻きの1人がジワリとその距離を詰める。


「邪魔? 邪魔はあんたでしょ?」

「は?」

「さっきの話聞いちゃった♡」

「───…っ」


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