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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第10章 好きだ

蘭が息を飲めば、取り巻き2人が倒れたままの蘭へと詰め寄った。


「むぅくん振るとか、ありえないんだけど?」

「調子乗ってんなよ」

慌てて立ち上がろうとする蘭を、ドンと押して転がす取り巻きたち。


「私は…っ‼︎ 」

蘭が涙目で叫んだ時、


「─────やめてくんない?」

低い声が聞こえ、グッと腕を掴まれた蘭の身体が引き上げられた。


「こーゆーの萎える。てか、余計俺が惨めになるじゃん?」

その低い声に、むぅの怒りが混ざっているのがわかる。

「ご、ごめんなさい‼︎ 」

取り巻きたちは、真っ青になってむぅと蘭に頭を下げた。


「もう2度とすんなよ?」

「はい! もうしません」


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