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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第12章 【最終章】シテ欲しいならそう言えよ

バレンタイン…

告白する事ばかりが頭を占め、チョコの存在なんてすっかり抜けていた。

あれから1ヶ月…

毎日のように鞄を開けていた筈なのに、その存在に気付く事も思い出す事もなかった。


「あはっ…あはは」

誤魔化すように笑いながらも、蘭の顔は赤みを増していく。


「……………バーカ」


蘭の頭にむぅの左手が伸ばされ、蘭はビクリと身体を強張らせて俯く。

クシャ…
むぅの大きな手が蘭の髪を優しく乱す。


ドキドキと高鳴る心臓に、頬を紅潮させた蘭がチラッとむぅを盗み見る。


─────…ッ‼︎

バチッと目が合えば、

フッとむぅの瞳が細められた気がして、蘭は慌てて下を向いた。


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