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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第12章 【最終章】シテ欲しいならそう言えよ

時折見せるむぅの”男”の顔。

”恋人”となって1ヶ月。

和佳は既に、アルファベット3段階の大人の階段を登ったと聞いた。


(そろそろ……なんだよね。

皆してるんだよね。

でも、でもでも……ッ)


キスさえも未経験の蘭は、赤く染め上げた顔を伏せ、爆ぜそうに騒ぐ胸を押さえた。



「蘭…」

優しく名前を呼ばれ、

蘭は俯いたまま目線だけ上げて伺う。


ゆっくりと近付くむぅの顔。

息を飲み、顎が首元にくっ付く程に俯く蘭。

それでもまだ近付く気配に耐え切れず、

「むむむ、むぅ⁉︎ 顔っ、顔近いよ⁉︎ 」

叫んだ。


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