テキストサイズ

うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第2章 ひなたで叩いてやるよ

「─────あ…」


むぅの一音だけの呟きに、蘭はその視線の先を辿り…

「きゃぁ~、何でぇ?」

叫んだ。



蘭の隣家であるむぅの家の庭に、無造作に舞い落ちた蘭のお気に入りの掛け布団。

蘭の大好きなパステルピンク色で、重過ぎず軽過ぎずの綿の具合が丁度いい。

カバーは大好きなフローラル系の柔軟剤で洗ったばかりで、その香りに包まれて眠るのが堪らなく心地良かった。



「蘭……お前、布団挟みって知ってる?」

「布団ハサミ?! やだやだっ、お布団切らないでぇ」

ベランダから布団へと飛び降りかねない程に身を乗り出す蘭を、むぅは片手で引き戻す。


「……お前、ホント馬鹿だな」

そう言うとむぅは蘭に背を向けた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ