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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第2章 ひなたで叩いてやるよ

「むぅ? どこ行くの?」

か細い声に振り返ったむぅの瞳に、縋るような蘭が映る。


「すぐ戻る」

フッと口元を緩ませると、むぅは蘭の部屋を出て行った。



─────…



「ほら」

フワリ…

ベランダの床である冷たいコンクリートに座り込み、頬を膨らめていた蘭。

その身体がパステルピンクに包まれる。


大好きなフローラル系の香りを胸いっぱい吸い込んだ蘭は、へにゃっと破顔して笑った。


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