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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第12章 【最終章】シテ欲しいならそう言えよ

大きく目を見開いたまま、むぅは蘭を見つめている。

蘭はギュッと瞳を閉じ、突き出した唇にまで力を込めていた。


「……」

(いつまでこうしてたらいいの?)

「………」

(離すタイミングがわかんない…)

「…………」

(聞けない…)

「……………」


唇を押し当てたまま、蘭は薄っすらと目を開いてむぅを確認する。

バチッと目が合えば、

唇を離さないまま、蘭は観念したのか正直にむぅに聞いてみた。


「……あの、これって…いつ唇離せばいいの?」

言葉を紡ぐ度に動く蘭の柔らかな唇が、押し付けられたままのむぅの唇を甘く擽る。


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