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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第12章 【最終章】シテ欲しいならそう言えよ

フッと小さな笑い声を漏らしたむぅ。

真剣さを笑われた蘭が顔を動かそうとすれば、

ガシッ

後頭部をむぅの左手に押さえつけられる。


「んむっ⁉︎ 」

顎までもむぅの右手で押さえつけられ、動きの取れなくなった蘭。

その唇を、満足げに目を細めたむぅが堪能する。


「ん…っ、むぅ…ンんっ」

深くなるキスの合間に零れた蘭の声は、甘い色を含んでいく。



「もう…ずっと、離してやんねぇ」



一言分だけ唇を離したむぅ。

乱れ始めた呼吸を整える余裕もなく、再び蘭の唇に貪りつく。


(は、初めてなのに、ハードじゃない⁉︎ )

スルッと滑り込んできたむぅの熱。

初心者の蘭には、それに応える程のスキルは持ち合わせていない。

それでも、

その熱を受け止めようと、蘭はむぅのワイシャツの一端を握り締め必死にしがみつく。


その気持ちが嬉しくて、

その仕草が可愛くて、

むぅは両腕を蘭の背中に回し、ギュッと抱き締めた。


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