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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第12章 【最終章】シテ欲しいならそう言えよ

「カンパーイ‼︎ 」

リビングのテーブルには土産物のお菓子が並ぶ。

カチンと小気味良い音を立てたグラスを口に運び、むぅの母親と蘭の母親は、

「ぷはぁーっ」

と同時に息を吐き出した。


「コレ美味しい♡」

「本場ものは違うね!」

土産物の一升瓶をパシパシ叩き、ご機嫌に笑う2人。


「古酒だって!歴史が違うのよ」

「え?古酒?賞味期限大丈夫⁈ 」

蘭の母親の本気のボケも、ご機嫌なむぅの母親の酒のつまみになる。

だが一番のつまみは、やはり初々しい恋人たちの話だ。


「学校の鞄、見た?」

「見た見た! お揃い!」

「可愛いよね〜♡」


蘭がお揃いで買ったストラップ。

結局 鞄に着ける事にしたそれらは、見掛けた周りを微笑ましい気持ちにしていた。


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