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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第5章 来ないとどうなるか…分かってる?

「…っ…は……」

何とか2階のむぅの部屋に辿り着き、ベッドに横になった途端にむぅは眠りに着く。

だが、その表情は苦しげで、息遣いも荒い。


「……蘭?」

「うん。むぅ、大丈夫?」

「……蘭……そばに……」

「うん。ここに居るから……」


サラサラのむぅの髪を蘭の手がそっと撫でれば、安心したかのようにまた目を閉じるむぅ。


(かなり無理してたんだろうな……)

蘭1人ではここまで運べなかっただろう。

ガッチリとして、大きく、重たくなったむぅの身体は、やはり子供の頃とは違うのだと蘭に思わせた。



端正な顔に浮かぶ汗をタオルで拭き取り、片手で前髪を持ち上げ露わになったむぅの額にペタリと熱さまシートを貼り付ける。

午後一での呼び出しから数時間が経ち、窓の外には星が瞬き始めた。


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