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不良君達のお気に入り!?

第3章 不良君の世界

「どうだ?いくら、華月の総長でもこの人数を相手にするのは無理だろ?」



勝ち誇った様に笑うリーダー。



「やれ」



リーダー男の合図で、全員が魁人に向かって来る。



「魁・・・・・」


ヒュン!



魁人に駆け寄ろうとした瞬間、何かが私の横を物凄いスピードで通り抜けた。



「ゴハッ!」
「グエッ!」
「だはっ!」


次々と聞こえる、男達の声。



何が起きてるの?



怖いながらも、声のほうを見る。



すると・・・・・



「んだよ、もう終わりか?」


「もっと、楽しませてよ♪」



楽しそうに喧嘩をする、亮と健太の姿。



「大丈夫?詩音ちゃん」


「優輝!どうしてココに?」


「魁人が『詩音を迎えに行く』って言うから、俺と亮と健太も付いて来たんだ、でも中々戻って来ないから心配になって見に来たんだ」



「怪我は無い?」と優しく私を見つめる優輝。



「うん、大丈夫」




「後は、お前だけだ」



フッと魁人達の方を見ると、リーダー格の男以外、全員地面に倒れていた。





「くそっ!」



リーダー格の男は、悔しそうに唇を噛む。



そして、リーダー格の男は停めてあったバイクに跨り去って行った。




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