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不良君達のお気に入り!?

第3章 不良君の世界

「ねぇ、こいつ等どうする?」



健太達の周りには、男達の山。



「優輝、疾風達を呼んでこいつ等を九条の所に連れて行け」



魁人の言葉に「了解」と答え、何処かに電話をする優輝。



「九条さんって?」



「俺達がお世話になっている、お医者さんだよ」



「って言っても、俺達みたいな不良や、裏社会の人間ばかり観ている闇医者だけどな」



「社会に裏とか表ってあるの?」



私の言葉に、皆が「は?」みたいな顔をする。



「シーって・・・・・面白い」



・・・・・っ!?


振り返ると、そこには・・・・


「慎!」
「慎君!」


慎君が立っていた。


「お前、たまり場で寝てたんじゃねの?」



「ん、お腹が空いたから・・・・コンビに行って来た」



そう言うと、慎君はガサっと袋を持ち上げた。



そう言えば、私もお腹空いた・・・・・



そんな、私の思いに気づいたのか
電話を終えた優輝が「皆でご飯食べに行こうか?」と言い出した。



「焼肉食おうぜ、焼肉」


「え~、俺ラーメンがいい」


「・・・・・蕎麦」



ギャアギャア騒ぎながら、歩き出す亮と健太と慎君。



フッと、倒れている男達に目をやる。



何人かは、意識を取り戻したみたいだけど、顔にはアザや切り傷。



そう言えば、亮と初めて会った時も、こんな感じだったな・・・・



これが、魁人達の居る世界・・・・・・・


「怖いか?」



「えっ?」



「俺達のいる世界が怖いか?」



寂しそうな魁人の瞳。



「怖くないよ、魁人が居てくれるなら」



私の言葉に魁人は目を見開いた。



何言ってんだろ私//////


「ゴメン!変な事言っ・・・・」



最後まで言葉を言う前に、私は魁人に抱きしめられた。



「必ず、お前を守る
だから、俺から離れるな」




そう言って、魁人は私を抱きしめる力を強めた。




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