テキストサイズ

不良君達のお気に入り!?

第4章 不良君はキス魔!?

群れに近づくにつれ、沢山の声が聞こえてくる。



「俺、まだこれ食ってねぇのに!」

「うるせぇな!まだそこにあんだろ!」



1つの物を奪い合う声。



う~ん!


イイね~、この感じ♪




「私も混ざるぞー!」



「何してんの?詩音」


「んぁ?疾風」


突入しようとした瞬間、疾風に呼び止めれれてしまった。



「私も争奪戦に参加しようと思って♪」



すると、疾風は不良君達に群れを見て苦笑い。



「詩音がこんな所に入ったら、潰されるよ」



「いつも、おば様方に潰されているから大丈夫!」



「ダメ、詩音をこの中に入れたなんて魁人さん達が知ったら、俺が怒られるだろ?」



「うぅ・・・・・」



目の前でこんなに楽しそうな争奪戦が繰り広げられているのに、黙って見ているだけなんて・・・・・



恨めしい気持ちで、不良君達を見る。



すると、疾風が「ちょっと、待ってて」と言って、不良君達の群れの中へと消えていった。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ