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紅い薔薇と嘘

第2章 恋


――屋上に毎日いるから。
って言えなかったんだろ。



いや、言えなかったんじゃなくて…


言いたくなかった。


私は正直だ。


今まで、男なんて必要ないって言ってたばかりなのに。


こんなに気になるなんて。


私、やっぱ、おかしい。


まさか、これが?


恋って言っていいのだろうか。


もともと私は単純なやつだ。自分でも思う。


でも、なんで、憂先輩なんだろう。






―――ギィ…



憂「あ、麻衣。今日も一人?」


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