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紅い薔薇と嘘

第1章 紅い

―――
麻衣「おはよっ凛。」


凛「あ、おはよ――今日は早いね。なんかあるの?」

麻衣「うん、ちょっと委員会でねーまた後でねー。」

凛「わかったー。がんばってー。」



凛は高校1年のときに仲良くなった友達。

この、「友達」っていう響きってすっごくいいと思う。

どんな時でも頼りになるし、話しも分かってくれるとより一層楽しい。



中学のころは何事もうまくいかなかった。


いつもいつも私は独りだった。



バカ
ブス
死ね
役にたたない
学校にくるな
‥‥‥

そう言われ続けてはや3年が過ぎ、やっと高校生になれた。



私には、もう凛しか頼れる人はいない。



もし、凛が私を嫌ったら…

私はまた独りだ。


考えたくもなかった。

だって、今が一番幸せだったから。



――この友情を壊したくないって思ってるから。

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