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紅い薔薇と嘘

第1章 紅い

―――
凛「麻衣っ!!ちょっと、大丈夫?ボーッとして。」
あ、いけない。まただ。

麻衣「ううん、大丈夫ー何でもない。」


思い出すクセ…なんとかしなくちゃなぁ。


いつまでもウジウジしてたら始まんないし。


やめよ、やめよっと。


凛「はぁ…彼氏ほしいなぁ〜ねぇ、麻衣は誰がいないの?」


麻衣「え!!い、いるわけないじゃん!!」


凛「とかなんとか言ってー影でつくってたりして―」

凛が笑う。

麻衣「ないないない!!!やめてよそーゆーの!!」


凛「まぁ、できるとしたら私が先だかんねっ!!」


麻衣「はいはいわかりましたよー」


凛としゃべってると本当に楽しい。


いままでの苦労が嘘みたいにぶっ飛びそうで、このままだったら、私に彼氏なんて必要ない。


そう、思った。


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