
紅い薔薇と嘘
第1章 紅い
だってーキョーミないから!!
大体、男ってチャラチャラしてるやつしかいないし。
見た目で決めちゃいけないと思うんだ。
私の時みたいに…
――「おまえって何ができんの?」
「役にたたねーんだから帰れよ。バカ」
「ブス。アホ。学校にくるな。」
「誰がお前なんかを好きになるかよ。」
「目が汚れる。こっち見んなよ。」
――そうだ、みんな、まわりのみんなはそうだった。
全てを見た目で判断して。
言いたいこと投げつけて。
所詮こんなもの。
世の中はうまくできてる。
ブスはブスなりに何にもできない。
キレイな人は何やってもうまい。
本当…私のまわりは
いつも真っ暗。
