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ピイトにキャバクラに行ける金なんて持っているはずはないのだが、この男はいつの間にかカヴァーリのクレジットカード盗んできていた。

半袖のチェックシャツを薄い色のジーパンにタッグインさせ、赤いハチマキの3点を買っていた。

「お会計は3万9千ガルになります。」

するとピイトはクレジットカードを渡して

「分割3回で。」

と、わざと利子の付く分割にして恨みを晴らしている。

自信満々で外に出ると、街を歩く人達はピイトとすれ違う度に見ている。

「ふぅ。民の視線がイテェイテェ♪」

すっかりご機嫌なダサい賞金首。イタイのはお前だと思うが…。

そして一旦洞窟に戻り、夜までデビルゴートと遊んでキャバクラに行こうと決めて、洞窟に戻ると、デビルゴートもちょうど戻ってきた。

「よぉ！ピイト楽しかった…か…？ってお前…その格好はなんだ？」

ピイトはデビルゴートに自分のセンスを自慢するが、デビルゴートは心の中で

「ヤベェよ。さっぱりこのセンスが理解できねぇ。人間ってこんなのばかり…いや、こんなヤベェ服装見たことねぇ。しかし…余計な事言ったら、コイツに食われる…。」

そしてデビルゴートは苦笑いをしながら

「お…おう。ピイト似合ってるし良いんじゃないか。」

ピイトはセンスを誉められたと思い込み、上機嫌で鼻歌を歌い、卵に一瞬目がいく。
するとピイトはあることに気づく。

「ん？熱が…この距離で伝わってこないぞ。前見たときは熱を感じたんだけどなぁ。」

それを聞いたデビルゴートは急いで卵に手を向ける。

「本当だ…。これは一体？中で神の子が息絶えたか…。」

ピイトは卵をじっくり見る。するとデビルゴートに念のため後ろに下がるよう命じる。