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炎魔境

第5章 ルマーラ遺跡

「よし、到着だ!
みんな少し休憩しながら聞いてくれ!」

カヴァーリ総団長が生徒たちに一息つかせると

「この遺跡は昔、ここに地の神の存在を信じた信者達が毎日崇めていた場所であり、今では観光地になっている。
だから、遺跡の建物等には手を触れないように。」

と説明を始めた。

みんな地べたに座り込み疲れを癒しているなか、まだまだ元気なピイトはうろうろ遺跡を勝手に見て回っていた。

『あいつ、魔導師のくせにどんだけ体力あるんだよ…』

セルスも一息ついて休んでいると、
突然ピイトの姿が見えなくなった。

「あれっ?ピイトはどこ行ったんだ?」

セルスは不思議に思っていると
、カヴァーリ総団長は、まだ気づかず

「じゃあ説明しながら遺跡を見て回るので、みんなはぐれないように。」

するとセルスはちょっと気まずそうに手をあげ
カヴァーリ総団長に

「あのぉ…
さっきまでいたんですが、ピイトがさっそくはぐれちゃってるんですが…」

カヴァーリ総団長は団員達に

「全く…しょうがないなぁ…
手分けして捜しに行こう。」

カヴァーリ総団長達は捜す事30分…
ピイトは見つからず

「どこへ行ったんだ…しかし突然いなくなるって、この遺跡は入り口1つで他は高い外壁で、外に出たとは考えにくい…」

ピイトが気になるセルスは
最後にピイトを見た辺り向かうと、何やら強そうな人物の石像があり、
そこの地面には、何やら引きずった様な痕がある。
それに違和感を感じていると。

「セルス。どうしたの??」

考え込んでいるセルスにメイが気にかけ近づく。

「この痕…何だろ……?」

セルスとメイは石像を押してみると
黒い渦の様なものを発見し、いきなり引きずり込まれる!

「ちょっ…うわぁぁぁ!」

石像は2人を引きずり込むとまた黒い渦を塞いで勝手に戻った…

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