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炎魔境

第6章 魔境の島へ繋がる境界の空間

黒い山羊にピイトが近づきながら話しだす。

「いやぁ、ルマーラ遺跡にいたんだけどな、
いきなり黒い渦に引きずり込まれちゃってよぉ。」

ピイトはその黒い山羊にさらに

「早く帰らねぇと、総団長さんに怒られちまうのよ。帰り方を教えてくれねぇかなぁ?」

そのピイトの問いに黒い山羊は、

「その問いに答えるには1つ聞いておかなければならない事がある。
紫の炎を操る者を知っているか?
正しき名は
『紫炎術者(しえんじゅつしゃ)』という。」

それを聞いたピイトは

「あっ!?その名前は何かの本で見たことあって伝説とか書いてあったが、ただの作り話だろ?」

それを聞いた黒い山羊は

「ここから地上に帰る方法…
その1つは、その紫炎術者の使う炎が鍵になる。」

それを聞いたピイトは

「だから、そんなやついねぇって!
大体それって、いるんだか分からん魔王の技だろうがよ!
ほれ。早く2つ目の方法教えてちょだい!」

すると
黒い山羊は殺気の様なものを出しはじめ

「2つ目…それはこの空間を任されてる我々を倒すことだ!!
もっともこの空間を見てしまった貴様らは、死刑!
そもそも貴様ら人間は、見かけた時点で死刑なのだ!!
紫炎術者を知らない時点で貴様らが帰る事など不可能!!
ガァァハッハッハッ!!」

それを聞いた3人は

「我々?我々って…??」

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