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炎魔境

第13章 滅びた城『メルゾ城』

そしてセルスとメイが部屋に入って落ち着くと、ノックの音が聞こえる。

セルスがドアを開けると、ピイトが入ってきた。

「あれ?ピイト。どうしたの??」

するとピイトがメイに真剣な表情になり

「メイちゃん!進入組はいろいろ大変だからしっかり話し合わなきゃって思っちゃってさぁ♪
セルス!お前は髭マスターの部屋で監察組の話し合いをしなさい!
オレっち達は朝までかかるから、セルスは
髭部屋で寝ていいから♪」

セルスとメイは気づいていた。ピイトの背後にカヴァーリがいる事を。

「おい!鳥の巣頭!背後の殺気すら気づかないとは…メルゾ城へ出発までには気配に敏感にならなきゃなぁ…。」

カヴァーリはピイトのふざけた言葉に怒りが込み上げている。

「あっ…!ハハッ…冗談ですよぉ…。」

ピイトはゲンコツをもらい、そのまま部屋から引きずり出され、カヴァーリに連れてかれた。

そして、洞窟での疲れもあり、セルスは寝ていると、ドアの開く音が聞こえセルスは起きる。横を見るとメイの姿はなく、セルスは外へ出る。
そしてメイは街の外へ出るとセルスも気になり気づかれないよう、後をつけると、
街の外にあるとてつもなく大きな岩にメイは二丁の銃で魔弾を撃つ。

「二丁で魔弾だと!!」

セルスは目を丸くして驚いて隠れて見ていると、

「ピイトがセルスと対等になるために、
あんな努力を…
私だって…!セルス一人で強くなんてさせないんだから!」

メイも自分自身、そしてセルスの事を思って努力をしてくれていてセルスは感動する。
そしてメイの特訓が終わるまで、隠れて見守るのだった。

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