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炎魔境

第15章 地底魔境生物vs雷の支配者

それを聞いたメイとピイトは、

地底の連中は人間に酷い扱いを受けて、復讐を試みたところ、魔境の王に地底に追いやられ、
人間を救ってからもずっと人間との交流を図り、守り続けた魔境の王を人間は気味が悪いだのの理由のみで、魔境との距離を取り魔境の王に慕う生物も人間を恨んでいるんだと、話が繋がり始めた。

「なるほどねぇ…。王族のバカ共は昔っからバカだったのねぇ。
今の話聞いちゃうとこいつら…ちょっと憎めないねぇ。」

ピイトの言っている事にはメイも同感だ。
だが、ドラゴンは

「貴様らは人間というだけで罪なのだ!
我々の神が魔境の王を始末したら、全世界の人間を恐怖のどん底に引きずり込んでやる…!」

ドラゴンは怒りを剥き出しにして、メイとピイトを巨大な尻尾で凪ぎ払う。

二人はとっさに避ける。

「理由はどうあれ、私達は今殺られる訳にはいかない!
私達自身を守るため戦わなきゃ!」

メイの言葉にピイトは頷き、戦闘態勢に入るが、カヴァーリとセルスはまだ来ない。

「セルス達はどうしたんだろうねぇ…。
あの二人来なきゃ、大変だよぉ!」

するとドラゴンは、

「外にいた二人も貴様らの仲間か?
今ごろ我々の傘下に拷問でも受けてるんじゃないか…ガァハッハッ!」

メイとピイトは外にも敵が潜んでいたんだと知り、二人の無事を願う。





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