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Solitude lonel

第5章 安堵

「な、なに…?」
怯える芙優くんにおもむろに近づく。

そして________



「前髪。」
そういって自分のしていたピン止めを芙優くんに差し出した。
「…え?」
目が点になっている(であろう)芙優くんに

「前髪、あげて?イライラするから」

ずっっっと気になっていた。
前髪がいように長ったらしくて。

「や、やだ…」
芙優くんは拒否する。
それがさらに私の頭にきて

「なんで?」

と冷たい声で言った。

「…凛とか…陽向とか……鏡夜とかと違って…僕…イケメンじゃない、から…。」

「…」

サッ。

高速で私は芙優くんにピン止めをつけた。

前髪が上がって芙優くんの顔があらわになる。

「は?」

そこにいたのは…

あの三人にも見劣りしない、イケメンだった。

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