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Solitude lonel

第5章 安堵

「あと……奏のこと、怪しいって言ってたけど…それは、わかるよ」
「…」
「でもね、何年も一緒に過ごしてたらわかる。奏は、本当に僕達を守ってあげたいって思ってくれてる…。」


そういった芙優くんは前髪越しだけどまっすぐ、私の目を捉えていた。

「…あとね、奏が女優ってのは本当だからね?」

そういって芙優くんはどことなくスマホを取り出して

「みて」

といった。
私はスマホを覗き込む

「…!」

それはドラマのワンシーンのようで、画面に写っているのは…奏さん、だった。

「本当だったんだ…」
「うん。」


「まぁ…そんな訳で僕の言いたいことはこれだけ…じゃ、じゃあ部屋出るね?」

「待って」

部屋を出ようとする芙優くんに私は声をかけた。

「私も芙優くんの言いたいことあるの。」

「…ふぁ!?」

それは私が芙優くんにずっと言いたかったことだ。

私は口を開いた

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